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"桜丘愛"と老舗中華料理店
国道246号線沿いにそびえ立つセルリアンタワーが、東京急行電鉄(東急)の本社跡地に完成したのは2001年。

筆者が以前、桜丘のやや北にある神泉町に務めていた15年ほど前から、だんだんと更地になっていったのを覚えている。そういえば並びにコンビニがあったな……などいま思いを馳せるさらに前も前、戦前から彼の地に店を構えていた名店がある。『nouvelle chinois 一品香』。現在はセルリアンタワーの裏手に場所を移したが、桜丘を見つめ続ける中華料理店である。

「祖父の時代からですからもう70年余りですか。セルリアンタワーの建設もあって、この場所に移ってきたのは23年前になります」 そう教えてくれたのはマネージャーの佐野とも子さん。一品香のマネジャーとしておじいさんの代から三代目になる。

桜丘と言えば桜。その桜が満開になったとき……。
「桜丘は生まれて育った場所ですからね。いろいろな思いがありますよ。私同様に大和田小学校(現在の渋谷区文化総合センター大和田)に通ったような仲間が、いろいろな理由で桜丘を離れなければならなかったりするのはとても寂しいし、その大和田小が廃校になった時には頭にも来ましたしね(笑)。もちろんその逆で、離れざるをえなかった人たちも『必ず帰ってくる』と言ってくれるし、なにより新しい仲間に出会ったときは嬉しいですよね。それに……」
それに?
「桜丘と言えば桜。その桜が満開になったとき。このときがとても楽しい気持ちになりますよね。桜丘にいてよかったなあと思いますし、訪れた人もそう思ってくれていると思いますよ(ニッコリ)」

桜丘への思いが詰まる佐野さんは、桜丘でのさまざまなイベントを企画し、実現をさせたりもしている。その動きに存在する桜丘の仲間、そして事が興り、新しい出会いがある。日常から“桜丘愛”が溢れている。
「桜丘で働いてよかった、住んでよかった、また戻ってきたいという街にみなさんの中でなっていてほしいですね」

さあ、佐野さんの笑顔で運ばれてきた自慢の料理をいただこう。
桜丘を盛り上げていこう、その思いとともに――

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